昨日まで元気だった最愛の犬が息を引き取りました。
享年13歳でした。
思えばチョコに会った頃、私はどん底から這い上がったばかりでした。
新卒公務員で一大決心で退職し、
カナダ留学1年半、そこから帰国後、外資系企業に滑り込む。
けれども、リーマンショックで
勤め先の外資系企業が事業所閉鎖で失業、
そして、同時に婚約破棄。
「30目前にしてお先真っ暗だ。」
そう思いました。当時27，28位で、
「30歳手前に結婚しなきゃならない幻想」に捉われてたから。
公立校出身、ストレートで名古屋大学入学
→ 国家公務員試験合格 → 公務員
何やっても、割と優等生だった私が初めて経験した挫折でした。
初めて努力では何ともならない壁にぶつかって
私は幸せにはもうなれない、ってこう思ったんです。
SNSではここまで赤裸々に書けませんが、
死に場所を探していたことも、実はありました。
もう生きてても、迷惑をかけるだけだから、
そうなる前に楽になりたいって思ったんですね。
家を抜け出して、線路沿いの踏切で
ずっと来ては返す電車を眺めていました。
「でも、痛そうだな、苦しいだろうな、怖いな・・・」
そしたら、
近所に住む叔父が後ろから声を掛けてくれて、
「おい、さなえ、何してる？
お茶でも飲んでくか」
何も聞かずにそっと連れて帰ってくれました。
何も言わず、聞かず、
ただ、涙ぐむ祖母や叔父の前で
緑茶片手にただ泣いていました。
今思えば、うちの親が親戚に
「さなえを探してほしい」って
電話をして回っていたんだと思います。
親には迷惑も心配も掛けました。
弟にも、友人にも。
だけど、私がこの絶望から立ち直れることができたのって
英語のお陰だったんですよね。
「さなえちゃん、
この国際交流の事務パートって
面白そうだから、やってみたらどう？」
インターネットなんて使えないし、
スマホなんて持ってなかった母が
どうやって探してきたのか分かりません。
でも、私が新卒の時に勤めていた職場での
事務補佐の仕事を見つけてくれて、
「英語を生かせるなら」そして、古巣の安心感もあり、
少しずつ、また社会に戻っていくことができたんです。
それからは、公務員試験をまた受け直して、
学校事務として就職が決まり、
「自立して自分の足で生きられる」
チョコと出会ったのは、私が自信を取り戻し始めた頃のことでした。
私は元々愛犬家で、この死ぬか死なないか騒動の時も
寄り添ってくれる犬が一匹いたのですが、
私が就職が決まった矢先に息を引き取り、犬のいない生活に侘しさを感じていました。
ダックスフンドの愛らしさにずっと惹かれていた私は
転職先の初のお給料が出た時に、一目ぼれした彼女を家族に迎えることにしたんですよね。
その直後に、今の夫と出会い、結婚。
結婚生活の間は、チョコは実家に。
いつの間にか、チョコはすっかり、私よりも格上の（笑）父と母の長女になりました。
とはいえ、近隣に住んでいた私達夫妻は
実家に帰るたび、チョコを近所の公園に連れだしたり、
庭で追っかけっこをして遊んだりしていました。
娘が生後半年の頃、夫の単身赴任が決まり、
そこからまた実家でのチョコとの同居が再開・・・
チョコと出会ってから13年が経った今。
色々理由があり、
私は今の夫との離婚を決め、話し合いをしている最中です。
その話が動き始めたこの年、
つまり、私が新たな出発を決めたこの年に、チョコはこの世を去ってしまいました。
奇しくも12月17日、私の起業人生の集大成で
一大イベントだったサンクチュアリ出版での講演が大盛況に終わり、
1月20日は新たな門出と1月に設立する
株式会社の定款を完成させた直後、21日の真夜中のことでした。
チョコは
私が次の人生のステージの準備を
きちんと終えるまで、待っててくれたのかもしれません。
情報発信の際、怖がりの私が始めるのって、顔出しなししか選択がなくて
Twitterや各種SNSのアイコンとしても
私の代わりにずっと矢面に立ち、ずっと私を守ってくれていたチョコ。
もっともっとそばにいてくれるものと
思っていました。
あまりにそれまで元気だったから。
何の予兆もなかったから。
私のかわいいかわいい、小さなチョコ。
お別れは土曜日です。
もう冷たくなってしまったチョコ。
頭を突然触ると、びっくりして噛みついたりする位
怖がりの子でしたから
優しい顔で寝ている彼女の頭を
そっと、そっと今日は思う存分撫でて
明日、お別れします。
人生晴ればかりじゃない、雨も降る、雪も降る、雹だって降ってくる。
そんな時、誰かに支えられて自分は生きていること、
しっかりと思い出して生きましょう。
あなたのことが大好きで、
あなたも大好きな人に
恥じぬよう、今日も背筋伸ばしてピンと生きていきましょう。
私は、英語で「人生を前向きに」何度も変えてきました。
だからこそ、次はあなたにも
「英語力で制限のあるキャリアから
英語力を武器にするキャリアにして
人生というストーリーの主役になってもらいたい」
人生は変えられます。何度でも、いつだって、あなたが望むなら。
そんな想いを込めた会社名は設立の1月4日に公表します！
チョコに笑われぬよう、今日も私も、胸張って生きてきます。
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